アクアリウムを始めるとき、必ず悩むのが「どのフィルターを選ぶか?」という問題です。
フィルターは水質を保つ大切な装置。種類ごとに特徴や適したシーンがあるので、初心者の方が迷うのも当然です。今回は、
- スポンジフィルター
- 掛け式フィルター
- 水中フィルター
- 底面フィルター
- 上部フィルター
- 外部式フィルター
について、メリット・デメリットをわかりやすく解説しつつ、筆者おすすめの製品を一つずつ紹介します。また記事の後半では、ろ過能力の目安として簡単なランキングもご紹介します。
スポンジフィルター
特徴
水槽内に設置し、エアーポンプで空気を送ることで水を吸い込み、スポンジ部分で物理+生物ろ過を行います。
メリット
- 稚魚・稚エビの吸い込み事故がほぼないので繁殖水槽に最適
- 掃除が簡単で構造がシンプル
- 電気を直接使わず(エアーポンプ経由)省エネ
デメリット
- 筆者の経験上、エアーの「ブクブク音」がやや気になる
- 水の透明度を保つ能力は単体ではやや控えめ
- エアレーションを兼ねるので水面の揺れが大きく、CO2を逃がしやすい
おすすめ商品
✅ LSS研究所 本体 Nanoスポンジフィルター
低価格でしっかりろ過&エアレーションできます。コスパ重視派におすすめです!
掛け式フィルター
特徴
水槽のフチに引っかけるタイプ。フィルターケースにモーターが内蔵され、水槽の水を吸い上げ、ろ材を通してきれいにして戻します。
メリット
- 初期費用が安価で導入しやすい
- メンテナンスが楽で、ろ材の交換も簡単
- 外から見やすく、詰まりに気づきやすい
デメリット
- 筆者の経験では、水位が下がると水が落ちる音が意外と気になる
- 吸水口から稚エビ・稚魚が吸い込まれることがある
- 水槽背面に取り付けるため、壁際設置だとスペースが必要
おすすめ商品
✅ GEX 簡単ラクラク パワーフィルターM
初心者でも扱いやすい簡単セット!水槽を強力にろ過して透明度アップ、静音性も高いGEXのパワーフィルターMです。
水中フィルター
特徴
水槽内に沈めて使うモーター式フィルター。投げ込み式とも呼ばれることがありますが、こちらは電動ポンプ内蔵で水流をつくります。
メリット
- 設置が簡単で、コンセントをつなぐだけ
- 水流を直接つくるので水をムラなく循環しやすい
- コンパクトで小型水槽にもおすすめ
デメリット
- 水槽内に装置があるため、見た目がやや目立つ
- 小型のものはろ過能力が限られる
- 掃除の際には装置を一度取り出す必要あり
おすすめ商品
✅ 水作 スペースパワーフィットプラスS ブラック 淡水用 SF-72
コンパクト設計で水槽内スッキリ!カートリッジ式でお手入れ簡単、淡水水槽に最適な水作スペースパワーフィットプラスS(ブラック)。
底面フィルター
特徴
水槽の底砂の下に敷いて使うタイプ。砂利全体をろ材として活用する仕組みです。
メリット
- 筆者としては、水槽内が非常にスッキリし、見た目が良い
- 吸水口がないので稚魚・稚エビの吸い込み事故がほぼゼロ
- 底床全体がバクテリアの住処になり、安定したろ過が可能
デメリット
- 底床を掃除したりレイアウト変更するときは大がかり
- 濁りや汚れが出ると、復旧に時間がかかる
- 水草育成にはあまり向かず、CO2添加をしても逃げやすい
おすすめ商品
✅ ニッソー バイオフィルター45 45cm水槽用底面フィルター
リーズナブルなのに長く使えて経済的!ニッソー バイオフィルター45はコスパ重視の底面フィルター派に最適です。
上部フィルター
特徴
水槽の上に乗せる形で設置するフィルター。水をくみ上げ、上部のトレイでろ過し、水槽に戻します。
メリット
- 大きなろ材スペースでバクテリアが豊富に繁殖
- 酸素を多く取り込みやすいので金魚水槽などに最適
- メンテナンスしやすく、目詰まりに気づきやすい
デメリット
- 筆者としては「見た目が少し重厚感がある」ため、インテリア重視だと気になるかも
- 水位が下がると水の落下音がしやすい
- CO2が抜けやすく、水草水槽には少し不利
おすすめ商品
✅ コトブキ工芸 上部フィルター スーパーターボ トリプルボックス 600
大容量ろ材でパワフル濾過!水質安定に強く60cm水槽にぴったりの頼れる上部フィルターです
外部式フィルター
特徴
水槽の外に置き、ホースで水を循環させる本格派。プロや中上級者がよく使用します。
メリット
- 筆者も一押しですが、段違いにろ過能力が高く、大型水槽でも安心
- 水槽内に装置を置かないので見た目が抜群にスッキリ
- ろ材スペースが大きく、生物ろ過が非常に安定
デメリット
- 設置場所を確保しないといけない(台の中などに隠す必要)
- 初期費用が他のフィルターよりやや高め
- 定期的にホースやパイプの掃除が必要
おすすめ商品
✅ エーハイム クラシックフィルター2213
外部式の代表格。トラブルが少なく、パーツも豊富で長く使える名機です。
ろ過能力で見るフィルター順位
(あくまで目安です)
1️⃣ 外部式フィルター
2️⃣ 上部フィルター
3️⃣ 底面フィルター
4️⃣ 掛け式フィルター
5️⃣ 水中フィルター
6️⃣ スポンジフィルター
まとめ
フィルター選びは「どんな魚を飼うか」「水草はどの程度育てるか」「水槽サイズ」「設置場所」などで変わります。迷ったらまずは水槽サイズ+予算に応じて選び、そこから自分に合うものを徐々に試していくのがおすすめです!