「水槽=フィルター必須」と思われがちですが、実は種類や飼い方によってはフィルターなしでも安定した環境を作ることができます。
この記事では、フィルターなしで飼える生体と、安定して飼育するための管理方法を紹介します。
フィルターなし飼育が可能な条件
- 小型・低代謝の生体(排泄量が少ない)
- 少数飼育(過密を避ける)
- 水草や浮草の活用(アンモニア吸収・酸素供給)
- こまめな水換え(ろ過不足を補う)
これらの条件がそろえば、フィルターなしでも長期維持が可能になります。
フィルターなしで飼えるおすすめ生体
魚類
ベタ
空気呼吸ができるため酸欠に強く、小型水槽向き。
華やかな色合いで観賞性も高く、省スペースでも楽しめます。
アカヒレ
水質変化に強く、省エネ飼育に向きます。
冬場は無加温でも飼える場合があり、初心者に人気です。
エビ類
ミナミヌマエビ
水槽のコケ取り要員としても優秀。
水草水槽と相性が良く、繁殖も可能です。
ヤマトヌマエビ
大型でコケ掃除力は高いですが、排泄量も多め。
数を少なく抑えることで安定します。
貝類
石巻貝
ガラス面や石のコケ掃除が得意。
淡水ではほぼ繁殖しないため、増えすぎの心配が少ないです。
カノコ貝
石巻貝と同様にコケ掃除に役立ちます。
模様が美しく、観賞性も高いです。
フィルターなし飼育のメリット・デメリット
メリット
- フィルター分の電気代が不要
- 動作音がなく静か
- 水流が苦手な生体にも向く
- 配線や器具が少なく見た目がスッキリ
デメリット
- 水換え頻度が増える
- 水質悪化が早い
- 酸欠のリスクあり
- 飼える生体や数に制限がある
管理方法と注意点
水換えの頻度
- 1〜2週間に1回、全水量の1/3を目安
- 飼育数が多い場合は週1回必須
水草・浮草の活用
マツモ、アナカリス、アマゾンフロッグピットなどを入れると、
窒素化合物を吸収し水質安定化に貢献します。
餌の与えすぎ防止
- 食べきれる量を1〜2分で与える
- 残餌は水質悪化の原因になるため必ず取り除く
酸素補給
- 水面を揺らすことで酸素交換を促進
- 夏場は特に酸欠に注意
初心者向けおすすめ組み合わせ例
水槽サイズ | 生体例 | 水草例 | 管理目安 |
---|---|---|---|
5〜10L | ベタ1匹 | マツモ、アナカリス | 2週間ごとに1/3水換え |
20L | アカヒレ5匹+ミナミヌマエビ5匹 | アマゾンフロッグピット、ウィローモス | 週1回1/3水換え |
30L | ミナミヌマエビ15匹+石巻貝3匹 | 水草多め | 10日ごとに1/3水換え |
まとめ
フィルターなし飼育は、省エネで静かに楽しめる一方、
飼育できる生体や数に制限があります。
水草の活用、餌の管理、こまめな水換えを意識すれば、初心者でも長期維持が可能です。
静かな癒しの水景を作りたい方は、ぜひ試してみてください。