アクアリウムを始めたばかりの方が、最初につまずきやすいポイントのひとつが「魚の導入」です。
お店で元気に泳いでいたお魚も、家に帰っていきなり水槽に入れると体調を崩してしまうことがあります。
そこで大切なのが「水合わせ」。
この作業をしっかり行うだけで、魚へのストレスや病気のリスクをぐっと下げられます
水合わせとは?
簡単にいうと「魚を新しい水(あなたの水槽)に慣れさせるためのステップ」。
お店の水と、あなたの水槽の水は、見た目は同じ透明でも
- 温度
- pH(酸性・アルカリ性の度合い)
- 硬度(カルシウムやマグネシウムの量)
などが全く違います。
魚にとっては、これが 呼吸する空気の成分がいきなり変わるくらいの大事件。
人間で例えるなら、暑いサウナからいきなり氷風呂に飛び込むようなものです。
ショックで体調を崩し、最悪の場合は命を落とすこともあります。
水合わせの基本手順
① まずは袋ごと水槽に浮かべて温度を合わせる
お店で買った魚は、ビニール袋に水ごと入っていますよね。
その袋を 15~30分程度、水槽に浮かべてください。
これで水槽と袋の水の温度差をゆっくり埋めます。
② 次に水質を合わせる(点滴法や少量ずつ足す方法)
温度が同じくらいになったら、次は水質の差を埋めます。
初心者さんなら、以下の方法が簡単でおすすめ。
コップで少量ずつ水槽の水を足す方法
- コップや小さめの容器で、水槽の水を 袋に少しずつ(おおよそコップ1/4杯=50~100ml程度)入れる。
- これを 5~10分おきに2~3回 繰り返す。
これで袋の中の水が、少しずつ水槽の水に近づいていきます。
③ 最後に魚だけを水槽へ
水質が慣れてきたら、魚を網ですくって水槽に移します。
袋の水は水槽に入れないのが基本です。
(お店の水には病原菌や薬が含まれていることがあるため)
まとめ|水合わせは魚を長生きさせる第一歩
新しく迎えたお魚は、ぜひ時間をかけてゆっくり水合わせしてあげましょう。
このひと手間が、あなたの大事な魚を長生きさせる秘訣です。
実は私自身も、始めたばかりの頃に「大丈夫だろう」と水合わせを簡単に済ませてしまい、可哀想なことをしてしまった苦い経験があります…。
これからアクアリウムを始める方には、同じ思いをしてほしくありません。
少し時間はかかりますが、ゆっくり丁寧に水合わせをしてあげてくださいね。