今回は、多くの初心者さんが気になる【水換え】について解説します。
「なんで水換えって必要なの?」
「足し水だけじゃダメ?」
「サボったらどうなるの?」
そんな疑問に、私自身の実体験も交えながら、できるだけわかりやすく解説します!
■ なぜ水換えが必要なの?
水槽は、自然とは違って閉ざされた小さな環境です。
魚たちはフンをしますし、エサの食べ残しも出ます。こうした「有機物」が分解されると、
- アンモニアが発生
→ バクテリア(水槽内の微生物)が分解するが…
→ 亜硝酸(有害)が発生
→ さらに分解されて硝酸塩(比較的無害)が蓄積
という流れが生まれます。
💡 ポイント:亜硝酸は魚にとってとても有害!呼吸障害や死亡の原因にも。
バクテリアがうまく働いていれば亜硝酸は短期間で硝酸塩に変わりますが…
最終的にこの硝酸塩も蓄積し続けます。
▶ 水換えは、この硝酸塩などの「目に見えない老廃物」を外に出すための作業です。
■ 水換えをしないとどうなる?
ズボラだった私の実体験をお話しします(笑)
試しに、2か月間「足し水」だけで過ごしてみたことがありました。
結果…
✅ 魚は問題なく元気に見える
✅ しかし、気が付けばガラスや水草に黒髭ゴケがモサモサ…
黒髭ゴケは、栄養が過剰だったり、水質が安定しないと爆発的に増えることが知られています。
見た目も悪いし、掃除も大変…😭
▶ 見えない「汚れ」は確実に溜まっている!
特に、
- 亜硝酸 → 魚にダメージ(エラが赤くなる、呼吸が荒くなる)
- 硝酸塩 → 水草が元気を失う、コケの原因
- リン、カリウム → 過剰だとコケの発生
水換えをサボるほど、目には見えないけど確実に悪影響が出てきます。
■ 水草がある場合は特に要注意!
✔ 水草は栄養(硝酸塩やリン)を吸って育ちますが、吸いきれないとコケが育つエサに。
✔ 古い水のままだと水草が成長不良になり、葉が溶けたり黒ずんだり。
👉 元気な水草=良い水質があってこそ!
■ 魚にも悪影響!病気のリスクが上が
✔ 亜硝酸や硝酸塩の蓄積は、魚の免疫力を低下。
✔ 尾ぐされ病や白点病など、水質悪化による病気が発生しやすくなります。
「なんだか最近、魚が元気ないな…」と思ったとき、原因は水質かもしれません。
■ どれくらい水換えが必要?
目安としては…
- 1~2週間に1回
- 全体の 1/3~1/4 の水を交換
👉 これを守るだけで、水槽はかなり安定します!
水替えしないくせに「コケが…」「魚が死ぬ…」と思ってた頃に自分に言いたい
■ まとめ|水換えは面倒だけど最高のメンテナンス!水換えをする理由は…
- 目に見えない老廃物(亜硝酸・硝酸塩)を取り除く
- コケの発生を防ぐ
- 水草を元気に育てる
- 魚の病気を防ぐ
経験上、「足し水だけ」でもなんとかはなります。ただ、黒髭ゴケが増えて…魚もぽつぽつ消えて…と、しっかりツケが回ってきます。
少し手間ですが、水換えは魚たちや水草を健康に保つ一番の近道です!