アクアリウムを始めるときに必ず悩むのが「底砂をどれくらいの厚みにすればいいのか?」という点です。底砂の厚みは、レイアウト・水草の有無・魚種・メンテナンス性によって変わってきます。筆者の経験も踏まえて解説します。
1. 水草を植えない場合(砂利・砂系)
水草を植えないレイアウトでは、薄めに敷くのがおすすめです。
- 目安:2~3cm程度
- 理由:
- メンテナンスが楽(ゴミが溜まりにくい)
- 薄くても魚は問題なく飼える
- 底モノ(コリドラスなど)が泳ぎやすい
👉 特に砂利や田砂などの「砂系」は、厚すぎると汚れが溜まりやすいため注意です。
2. 水草を植える場合(ソイル)
水草水槽の場合は、厚めに敷く必要があります。
- 目安:5~7cm程度
- 理由:
- 根がしっかり張れる
- 栄養ソイルの効果を十分に活かせる
- レイアウトの傾斜を作りやすい
👉 前面を薄め(3~4cm)、後景を厚め(7~10cm)にすると奥行き感も演出できます。
3. 特殊なパターン
- ビーシュリンプ水槽
ソイルを3~5cm程度。厚すぎると水質が安定しづらく、薄すぎるとバクテリアが育ちにくい。 - ベアタンク(底砂なし)
掃除が圧倒的に楽。病気治療や繁殖用水槽に向いています。
4. 水槽サイズ別の底砂量(リットル換算)
底砂は「リットル単位」で販売されているため、実際にどれくらい必要かを知っておくと便利です。
水槽サイズ | 薄め(砂利系 2~3cm) | 厚め(ソイル 5~7cm) |
---|---|---|
30cm水槽 (30×18cm) | 約2~3L | 約5~6L |
45cm水槽 (45×27cm) | 約4~5L | 約8~10L |
60cm水槽 (60×30cm) | 約6~7L | 約12~14L |
※奥行・高さやレイアウトで多少前後します。
まとめ
- 水草を植えない → 薄め(2~3cm)
- 水草を植える → 厚め(5~7cm)
- 水槽サイズに応じてリットル換算で購入
底砂の厚みは、見た目だけでなく水質・管理のしやすさにも直結します。自分の水槽スタイルに合わせて選びましょう。